■ 熊野の歌

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◆ 続古今和歌集


 『続古今和歌集(しょくこきんわかしゅう)』は、鎌倉中期、『続後撰和歌集』と同じく後嵯峨院の院宣により藤原為家が撰集した、11番目の勅撰和歌集です。
 『続古今和歌集』20巻1915首のうち、「熊野」の語が登場するものは、詞書も含めて8首。

1.巻第六 冬歌 651(旧655)

法印良守熊野廿首歌とてすすめ侍りけるに、雪/藤原季宗朝臣

みくまのやいくへかゆきのつもるらん あとだにみえず うらのはまゆふ

2〜3.巻第七 神祇歌 734・735(旧738・739)

住吉社遷宮の後、熊野にまうで侍りしついでに、かの社によみてたてまつりし歌/太上天皇

神よかみなほすみよしとみそなはせ わがよにたつる宮ばしらなり

くまの河の舟にて

熊野川せきりにわたすすぎふねのへなみにそでのぬれにけるかな

4.巻第七 神祇歌 736(旧740)

くまのにまうて侍ける時、かんのくらにて太政大臣従一位きはめぬる事を思ひつづけてよみ侍ける /入道前太政大臣

みくまのの神くらやまのいはだたみ のぼりはててもなほいのるかな

5.巻第七 神祇歌 737(旧741)

人のすすめにてくまのへよみてたてまつりける/式乾門院御匣

なちのやまはるかにおつる滝つせに すすぐ心のちりものこらじ

6.巻第十八 雑歌中 1659(旧1667)

熊野にまうで侍りし次に、すみよしにてうらの松を/太上天皇

みつしほもきしべはるかになりはてて いまはうらなるすみよしの松

7.巻第十八 雑歌中 1672(旧1680)

熊野に詣で侍るとて、石代浜にてよみ侍ける/前中納言資実

いはしろのまつこともなきわが身さへ なにとうきよにむすぼほるらん

8.巻第十八 雑歌中 1712(旧1721) 入道前太政大臣

熊野にまうで侍りけるとき、うへのにてよみ侍りける

むかし見しのばらはさととなりにけり かずそふたみのかずはしらねど

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 『続古今集』から見つけられた熊野関連の歌は以上の5首。もしかしたら見落としがあるのかもしれませんので、もし他にありましたら、メールや掲示板にてお知らせください。

(てつ)
2006.1.28 UP

 ◆ 参考文献

『新編国歌大観 第一巻 勅撰集編 歌集』角川書店

 

 

■『続古今集』に登場する熊野の地名
・熊野…9ケ所
熊野川…2ケ所
神倉…2ケ所
那智…1ケ所

■勅撰和歌集とは:
 天皇や上皇の命令によりまとめられた和歌集のことをいいます。
 10世紀初めに成立した最初の『古今和歌集』から15世紀前半の『新続古今和歌集』まで21集があります。順に並べると、

1. 古今和歌集
 (醍醐天皇)
2. 後撰和歌集
 (村上天皇)
3. 拾遺和歌集
 (花山院
4. 後拾遺和歌集
 (白河天皇
5. 金葉和歌集
 (白河院
6. 詞花和歌集
 (崇徳院
7. 千載和歌集
 (後白河院
8. 新古今和歌集
 (後鳥羽院
9. 新勅撰和歌集
 (後堀河天皇)
10. 続後撰和歌集
 (後嵯峨院
11. 続古今和歌集
 (後嵯峨院
12. 続拾遺和歌集
 (亀山院)
13. 新後撰和歌集
 (後宇多院)
14. 玉葉和歌集
 (伏見院)
15. 続千載和歌集
 (後宇多院)
16. 続後拾遺和歌集
 (後醍醐天皇)
17. 風雅和歌集
 (花園院)
18. 新千載和歌集
 (後光厳院)
19. 新拾遺和歌集
 (後光厳院)
20. 新後拾遺和歌集
 (後円融院)
21. 新続古今和歌集
 (後花園天皇)

となり、1〜3を三代集、1〜8を八代集、9〜21を十三代集、全部をまとめて二十一代集といいます。

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