■ 熊野の歌

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◆ 新後撰和歌集


 『新後撰和歌集』は第13番目の勅撰和歌集です。
 正安3年(1301)に下された後宇多院(1267〜1324)の院宣により二条為世(にじょうためよ。1250〜1338)が撰集し、嘉元元年(1303)に成立しました。

 『新後撰和歌集』二十巻1612首(諸本により異同あり)のうち、詞書まで含めて6首、「熊野」が登場する歌があります。

1.巻第八 羇旅歌 555 後鳥羽院の歌。

熊野にまゐらせ給うける時、住吉にて三首歌講ぜられけるついでに/後鳥羽院御製

鐘の音もきこえぬ旅の山ぢにはあけ行く空を月にしるかな

2.巻第八 羇旅歌 559 白河院の歌。

熊野にまゐらせ給うける時、よませ給うける/白河院御製

山のはにしぐるる雲をさきだてて 旅の空にも冬は来にけり

3.巻第十 神祇歌 769 後鳥羽院の歌。

熊野にまゐらせ給うける時、よませ給うける/後鳥羽院御製

世をてらす影とおもへばくま野山 こころの空にすめる月かな

4.巻第十二 恋歌二 899(旧900)

名所百首歌たてまつりける時/従三位範宗

みくまのの浦のはまゆふ いくよへぬ あはぬなみだを袖にかさねて

5.巻第十二 恋歌二 914(旧915)

法眼行済よませ侍ける熊野十二首の歌の中に/大蔵卿隆博

我が袖の物とはよしやいはしろの野べの下草露ふかくとも

6.巻第十九 雑歌下 1477(旧1476)

法眼行済よませ侍りける熊野十二首歌の中に/前大僧正禅助

忍ぶべきならひとおもふことはりに過ぎて恋しきむかしなりけり

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 『新後撰集』から見つけられた熊野関連の歌は以上の6首。もしかしたら見落としがあるのかもしれませんので、もし他にありましたら、メールや掲示板にてお知らせください。

(てつ)
2006.3.7 UP

 ◆ 参考文献

『新編国歌大観 第一巻 勅撰集編 歌集』角川書店

■『新後撰集』に登場する熊野の地名
・熊野…7ケ所
 内、
 み熊野の浦…1
 熊野山…1

■勅撰和歌集とは:
 天皇や上皇の命令によりまとめられた和歌集のことをいいます。
 10世紀初めに成立した最初の『古今和歌集』から15世紀前半の『新続古今和歌集』まで21集があります。順に並べると、

1. 古今和歌集
 (醍醐天皇)
2. 後撰和歌集
 (村上天皇)
3. 拾遺和歌集
 (花山院
4. 後拾遺和歌集
 (白河天皇
5. 金葉和歌集
 (白河院
6. 詞花和歌集
 (崇徳院
7. 千載和歌集
 (後白河院
8. 新古今和歌集
 (後鳥羽院
9. 新勅撰和歌集
 (後堀河天皇)
10. 続後撰和歌集
 (後嵯峨院
11. 続古今和歌集
 (後嵯峨院
12. 続拾遺和歌集
 (亀山院)
13. 新後撰和歌集
 (後宇多院)
14. 玉葉和歌集
 (伏見院)
15. 続千載和歌集
 (後宇多院)
16. 続後拾遺和歌集
 (後醍醐天皇)
17. 風雅和歌集
 (花園院)
18. 新千載和歌集
 (後光厳院)
19. 新拾遺和歌集
 (後光厳院)
20. 新後拾遺和歌集
 (後円融院)
21. 新続古今和歌集
 (後花園天皇)

となり、1〜3を三代集、1〜8を八代集、9〜21を十三代集、全部をまとめて二十一代集といいます。

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