■ 熊野の歌

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◆ 新拾遺和歌集


 『新拾遺和歌集』は室町前期に編纂された第19番目の勅撰和歌集です。
 貞治二年(1363)後光厳天皇が二条為明(にじょうためあきら。1295〜1364)に撰進を下命しましたが、途中で為明が没したため頓阿(とんあ(「とんな」とも) 1289〜1372 )が引き継ぎ、翌年完成させました。

 『新拾遺和歌集』二十巻約1920首のうち、歌の本文に「熊野」の語が登場するものは2首、詞書まで広げるともう1首。あわせて3首、「熊野」が登場する歌があります。

1.巻第十四 恋歌四 1309

寄舟恋を/藻壁門院但馬

あま小(を)舟われをばよそにみくまのの浦より遠(をち)にとほざかりつつ

2.第十六 神祇歌 1426

世の中しづかならず侍りし比熊野へよみてたてまつりける/藤原雅朝々臣

さりともとねても覚めても憑(たの)むかな おろかなる身を神にまかせて

3.第十六 神祇歌 1427

代代の跡にかはらず三山検校に補し侍る事を思ひて/僧正良瑜

つかへつつ思ひしよりもみくまのの神のめぐみぞ身に余りぬる

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 『新拾遺集』から見つけられた熊野関連の歌は以上の3首。もしかしたら見落としがあるのかもしれませんので、もし他にありましたら、メールや掲示板にてお知らせください。

(てつ)

2006.3.19 UP

 ◆ 参考文献

『新編国歌大観 第一巻 勅撰集編 歌集』角川書店

■『新拾遺集』に登場する熊野の地名
・熊野…5ケ所
 内、
 み熊野の浦…1
・発心門…1ケ所

■歌の作者
・源俊頼…1首
道命…1首
藤原成通…1首
・藤原公教…1首
・藤原経房…1首

■勅撰和歌集とは:
 天皇や上皇の命令によりまとめられた和歌集のことをいいます。
 10世紀初めに成立した最初の『古今和歌集』から15世紀前半の『新続古今和歌集』まで21集があります。順に並べると、

1. 古今和歌集
 (醍醐天皇)
2. 後撰和歌集
 (村上天皇)
3. 拾遺和歌集
 (花山院
4. 後拾遺和歌集
 (白河天皇
5. 金葉和歌集
 (白河院
6. 詞花和歌集
 (崇徳院
7. 千載和歌集
 (後白河院
8. 新古今和歌集
 (後鳥羽院
9. 新勅撰和歌集
 (後堀河天皇)
10. 続後撰和歌集
 (後嵯峨院
11. 続古今和歌集
 (後嵯峨院
12. 続拾遺和歌集
 (亀山院)
13. 新後撰和歌集
 (後宇多院)
14. 玉葉和歌集
 (伏見院)
15. 続千載和歌集
 (後宇多院)
16. 続後拾遺和歌集
 (後醍醐天皇)
17. 風雅和歌集
 (花園院)
18. 新千載和歌集
 (後光厳院)
19. 新拾遺和歌集
 (後光厳院)
20. 新後拾遺和歌集
 (後円融院)
21. 新続古今和歌集
 (後花園天皇)

となり、1〜3を三代集、1〜8を八代集、9〜21を十三代集、全部をまとめて二十一代集といいます。

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