■ 熊野の歌

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◆ 続千載和歌集


 『続千載和歌集』は鎌倉時代に編纂された第15番目の勅撰和歌集です。
 文保二年(1318)に下された後宇多院(1267〜1324)の院宣により、二条為世(にじょうためよ。1250〜1338)が撰集し、元応二年(1320)に成立し
ました。

 『続千載和歌集』二十巻約2150首のうち、歌の本文に「熊野」の語が登場するものは1首のみ。詞書まで広げると1首。あわせて2首、「熊野」が登場する歌があります。

1.巻第九 神祇歌 887(旧891)

わづらふ事ありてひさしく熊野にまうで侍らざりける比、よみ侍りける/権大僧都公順

おもひやる袖もぬれけり いはた河 わたりなれにし瀬瀬の白波

2.巻第九 神祇歌 888(旧892)

題しらず/前大僧正禅助

いまも猶あはれをかけよ みくまのや 昔の跡は神もわすれじ

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 『続千載集』から見つけられた熊野関連の歌は以上の2首。もしかしたら見落としがあるのかもしれませんので、もし他にありましたら、メールや掲示板にてお知らせください。

(てつ)
2006.3. UP

 ◆ 参考文献

『新編国歌大観 第一巻 勅撰集編 歌集』角川書店

■『千載集』に登場する熊野の地名
・熊野…2ケ所
岩田川…1ケ所

■勅撰和歌集とは:
 天皇や上皇の命令によりまとめられた和歌集のことをいいます。
 10世紀初めに成立した最初の『古今和歌集』から15世紀前半の『新続古今和歌集』まで21集があります。順に並べると、

1. 古今和歌集
 (醍醐天皇)
2. 後撰和歌集
 (村上天皇)
3. 拾遺和歌集
 (花山院
4. 後拾遺和歌集
 (白河天皇
5. 金葉和歌集
 (白河院
6. 詞花和歌集
 (崇徳院
7. 千載和歌集
 (後白河院
8. 新古今和歌集
 (後鳥羽院
9. 新勅撰和歌集
 (後堀河天皇)
10. 続後撰和歌集
 (後嵯峨院
11. 続古今和歌集
 (後嵯峨院
12. 続拾遺和歌集
 (亀山院)
13. 新後撰和歌集
 (後宇多院)
14. 玉葉和歌集
 (伏見院)
15. 続千載和歌集
 (後宇多院)
16. 続後拾遺和歌集
 (後醍醐天皇)
17. 風雅和歌集
 (花園院)
18. 新千載和歌集
 (後光厳院)
19. 新拾遺和歌集
 (後光厳院)
20. 新後拾遺和歌集
 (後円融院)
21. 新続古今和歌集
 (後花園天皇)

となり、1〜3を三代集、1〜8を八代集、9〜21を十三代集、全部をまとめて二十一代集といいます。

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