み熊野ねっと

 熊野の歴史や文化、観光名所、熊野古道の歩き方、おすすめの宿などをご紹介しています。

南方熊楠賞受賞記念出版!

第26回南方熊楠賞を授賞した中沢新一氏の新刊 『熊楠の星の時間』!!

熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)

「アクティビスト熊楠」「熊楠の華厳」「熊楠のシントム」「海辺の森のバロック」「熊楠の星の時間」を収録! 熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)


熊野の深層へ

  • 丹倉神社
  • 河内島
  • 高倉神社跡

熊野信仰の基層には自然崇拝があります。
明治の神社合祀のためにかなりの部分が破壊されたとはいえ、今なお熊野には自然崇拝の痕跡ともいうべき場所が残されています。

それらの場所には現在の日本人の心を揺さぶるものがあり、その揺さぶりは日本の未来や世界の未来をよくすることにつながっていくものだと私は確信しています。
ぜひ熊野の深層部にダイブしてください。

 熊野の聖地100選 熊野の無社殿神社 地形別 熊野の聖地

熊野古道へ

  • 熊野古道
  • 熊野古道

熊野古道の価値は、異なる宗教の聖地を参詣道がつないでいることにあります。修験道の吉野、真言密教の高野山、神道の伊勢、そして同じ神道とはいってもまるで違う熊野。
イスラム教の聖地とキリスト教の聖地を結ぶ巡礼の道なんてあり得ませんし、同じキリスト教の中でもプロテスタントの教会とカトリックの聖地を結ぶ巡礼の道というのもあり得ません。

世界的にはなかなかあり得ない奇跡的なことが日本では起こりました。その奇跡を体感できる場所のひとつが熊野古道です。
異なる宗教が敵対せずに共生している。この共生の文化こそが世界に誇るべき日本の文化遺産なのだと私は思います。
 熊野古道とは 熊野古道の歩き方 世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道

持続可能な漁業を熊野は目指します!

熊野勝浦にある勝浦港は延縄(はえなわ)漁法による生鮮マグロの水揚げ日本一の漁港です。

延縄漁法とはマグロを1本1本釣り上げる漁法で、生きたまま船上へ釣り上げられたマグロは、漁師の手により船上で1本1本素早く活締めされ、血抜きされます。
そのまま自然死させられたものとは違って、活締めされたマグロは、味、鮮度ともに、とても良質です。

現在マグロの漁獲の多くを占めるのが巻き網漁法によるもの。幼魚も成魚も関係なく魚群をごっそり一網打尽に穫るのが巻き網漁法です。持続可能性などは考慮しません。網の底の方で潰れたマグロは商品にならないので漁獲した2割程はその場で廃棄します。目先のことや自分のことだけを考えたら巻き網はとても効率的な漁法です。

しかしながら熊野勝浦は持続可能な漁法である延縄にこだわります。勝浦港に水揚げされるマグロは100%、延縄によるもの。はえ縄では成魚しか釣れません。

熊野人には巻き網を卑怯だと感じる感性があります。

熊野信仰のもともとの担い手は狩猟民であり、大きな平野のない熊野地方では近代化されるまでは採集狩猟漁労文化が色濃く残っていました。

狩猟民には、動物を狩るときに心になんらやましさを覚えることのない武器をもって戦わなければならないという倫理がありました。巻き網はマグロにとってあまりに強大です。

動物に敬意を払う。必要以上に殺さない。殺した動物の体にも敬意を払う。これらも狩猟民の倫理です。

そうした精神性を近代化がなった後も熊野人たちは持ち続けてきました。

WWFが呼びかけた持続可能なマグロ資源の利用を促す署名に日本の企業として初めて賛同したのは熊野勝浦の水産加工会社です。

持続可能な漁業を熊野は目指します。勝浦港の生マグロ

土用丑の日には「う」のつく食べ物を

梅の日

6月6日は「梅の日」。毎年、熊野本宮大社では記念式典が行われます。

2014年にニホンウナギがIUCN(国際自然保護連合)により絶滅危惧種に指定されました。ヨーロッパウナギもアメリカウナギも絶滅危惧種。太平洋海岸周辺やインド洋海岸周辺に生息するビカーラ種も準絶滅危惧種。

一時に大量にウナギを消費するという風習はもう止めにしたいです。

もともと土用丑の日に「う」のつくものを食べたら夏負けしないということだそうですから、梅干しを食べるようにしたらいいのに、と思います。

梅干しの他に、うどんとか瓜とか、「う」のつく食べ物を。

管理人より一言

この大変な時代に、ちっぽけな自分に何が出来るだろうかと無力感にさいなまれそうになるけれども、ちっぽけな者はちっぽけな者なりに頑張るしかない。

自分のためになり、地域のためになり、日本や世界の未来のためになる、他の生物のためにもなる。私はそういうことをしたい。

私に出来ることは熊野の魅力を伝えること。

熊野の深層部には日本人の心を揺さぶるものがあり、その揺さぶりは日本の未来や世界の未来をよくすることにつながっていくと私は確信しています。

小さなことしか出来ないけれど。

玄奘三蔵の『大唐西域記』にある、山火事を消そうとする雉の王のように、小さなことを続けていこう。

玄奘三蔵の『大唐西域記』に、昔、雉の王がいて、大林で火事が生じたのを見て、清流の水を羽にひたし幾回となく飛んで行ってこれを消そうとする。

帝釈天がこれを見て笑って言った、「汝はどうして愚を守り無駄に羽を労するのか。大火がまさに起こり、林野を焼いている。どうして汝の小さな体で火を消すことができようか」と。

雉は言った、「汝は天中の天なので大きな福力がある。しかしながらこの災難を救う気持ちがない。まことに力甲斐のないことである。多くを言うな。私はただ火から救うために死んで果てるだけだ」と。

南方熊楠「南方二書」(口語訳18)より(口語訳てつ)
http://www.minakatella.net/letters/2sho18.html

(2013.8.5 てつ)

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「み」は神のものを表わす接頭語で、「み」が冠された地名は古代では「み熊野」と「み吉野」と「み越路〔みこしじ:越の国(越前・越中・越後の三国)〕」。神聖な土地に「み」が冠されました。「み」にはその土地に対する畏敬や憧憬の念が込められています。

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