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★ 丹敷戸畔(にしきとべ)


 丹敷戸畔(ニシキトベ)とは、『日本書紀』における神武天皇の東征の折の記述に登場する人物で、

 天皇はひとり、皇子の手研耳命(たぎしみみのみこと)と軍を率いて進み、熊野荒坂津(またの名を丹敷浦)に至られた。そこで丹敷戸畔(にしきとべ)という者を誅された。そのとき神が毒気を吐いて人々を萎えさせた。このため皇軍はまた振るわなかった。

 と、登場してすぐに神武に殺されてしまう土豪の女酋長です(丹敷戸畔の「戸畔」は、女酋長のことを意味します)。詳しいことはまったくわかりません。謎の人物です。

 新宮市の御手洗(みたらい)海岸のその地名は、神武天皇が熊野の女酋長ニシキトベを討った際に手に付いた血をこの磯の海水で洗ったという故事に因むとか。
 那智勝浦町、狗子ノ川(くじのかわ)近くに赤色という字名があり、それはニシキトベの血が流れて赤く染まったからとのこと。
 串本町の袋港の東側の山上の森には、ニシキトベの墓と伝わる石塔があります。
 那智の浜近くの熊野三所大神社では摂社にニシキトベを地主神として祀っています。

(てつ)

2009.2.11 UP

 ◆ 参考文献

宇治谷孟『日本書紀〈上〉』講談社学術文庫
澤村経夫『熊野談義』文藝春秋企画出版部

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