■ 熊野を知るためのキーワード |
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★ むしたれいた |
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「むしたれいた」とは、「むし」を垂らした「いた」のこと。 「むし」とは、女性が市女笠の周りに垂らして外から顔を見透かされるのを防ぐ垂れ絹のことで、中世、熊野詣をする女性は、むしを垂らした市女笠をかぶり、顔を隠しました。 熊野は浄土の地とみなされ、熊野を詣でるには「葬送の作法」をもって行なわれました。 「いた」は、熊野を詣でる女性のことを表わしています。 |
メレ子さんの平安衣装姿(熊野古道大門坂にて) |
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熊野詣の道中、男は「サヲ」、女は「イタ」、尼は「ヒツソキ or ソキ」、法師は「ソリ」と名のらされます。それは、新しい名を名のることで、俗世間での名や身分、それまでの自分を捨て、まっさらの一人の神子・仏子として熊野権現に向き合うためです。 「サヲ」は男巫を意味する言葉で、男が「サヲ」と名のることは、熊野詣の道中、男は熊野権現に仕える神子であることを意味します。 熊野は山岳宗教の中心地のひとつでありながら、女性の参詣を禁じませんでした。禁じないどころか積極的に受け入れていました。熊野を詣でる女性はすべてみな等しく「いた」、熊野権現の巫女でした。 西行の歌。
(『山家集』下 雑(百首) 1529)
(てつ) 2008.2.15 UP ◆ 参考文献
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