■ 熊野の歌 |
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◆ 道命阿闍梨 |
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道命阿闍梨(どうみょうあじゃり、974〜1020)は平安時代中期の僧。藤原道綱の子で、若き花山天皇を策謀によって出家させて摂政の座に付いた藤原兼家の孫にあたります。 道命は法華経読誦にすぐれ、その声は美声で、聞く人はみな随喜賛美したといいます。『今昔物語集』巻第十二の第三十六話には、道命とともに寺に籠りあわせた一老僧の見た夢として、蔵王権現・熊野権現・住吉明神・松尾明神が道命の読経を聴聞したことが語られています。 道命はまた、好色ぶりでも知られ、和泉式部との関係も伝えられます。『宇治拾遺物語』冒頭(巻第一の第一話)には、和泉式部のもとに通い、臥したあとに法華経を読誦した話があります。
今は昔、道命阿闍梨といって、藤原道綱の子で、色にふけっていた僧がいて、和泉式部のもとに通っていた。経をめでたく読む僧であった。 そこで、道命が「法華経を読みたてまつるのは、いつものことである。なぜ今宵に限って、そのようなことを言われるのか」と言ったところ、五條の道祖神がいうには「身を清めてお読みになるときは、梵天・帝釈天を始め高貴な方々がご聴聞なさるので、私などが近くへ参って拝聴することは、思いもよらぬことです。今宵は、御行水もされずに、お読みたてまつりになられたので、梵天・帝釈天も御聴聞なされないので、私が、近くに参って拝聴するできましたことが、忘れられないほど有り難いのです」とおっしゃった。 そういうことなので、なにということもなく読みたてまつるときでも、身を清くして読みたてまつるべきである。「念仏・読経、四威儀を破ることなかれ」と、恵心僧都(えしんそうず。平安時代中期の僧。『往生要集』の著者)も戒めなさっていることである。 それでは、道命の熊野関連の歌をご紹介します。 ・『後拾遺和歌集』から2首 1.熊野へ参るときに親しい知人に送った(と思われる)歌。
(巻第十五 雑一 885)
「み熊野の浦の浜木綿」は「かさねん」を起こす序詞として用いられています 2.和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の錦の浦が登場する歌。
(巻第十八 雑四 1075)
(巻第十 雑下 387)
(巻第七 離別歌 487)
(てつ) 2003.4.22 UP ◆ 参考文献
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