◆　高倉神社（たかくらじんじゃ）　　和歌山県新宮市高田568　里高田村：紀伊続風土記（現代語訳）

　　　新宮市指定文化財
　　　天然記念物　高倉神社の社叢

　河岸の低地に展開する小規模（約5000平方メートル）な針葉樹・広葉樹が混交した自然林であるが、稀に見る生物相の豊富な植物群落を形成している。
　高木層はイチイガシ・スギ・ツブラジイ・クスなどで、老大木も多い。亜高木層はサカキ・タイミンタチバナ・ミミズバイなど。低本層はネズミモチ・シキミ・ヒサカキなど。草本層はアリドオシ・マンリョウ・ヤブコウジ・センリョウ・ハナミョウガ・ホソバカナワラビなどが生えている。
　またこの群落に生息する動物も多い。特に陸貝類を食餌とするヒメボタルの大量発生地としても知られている。

平成２年３月　　　　

新宮市教育委員会