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平成23年度 花の窟神社 秋季例大祭 御綱掛け神事


「紀の国や 花の窟に ひく縄の ながき世絶えぬ 里の神わざ 」本居宣長

平成23年10月2日、三重県熊野市有馬町。晴天の中、午前10時から 花の窟(はなのいわや)神社例大祭・三重県無形民俗文化財「御綱掛け神事(おつなかけしんじ)」が斎行されました。御綱掛け神事は2月と10月の年2回開催されます。
紀伊半島はこの秋に台風12号による災害で被災した地域が多かったのですが、今日は日曜日ということもあって神社周辺や境内は多くの人で賑わっていました。

例年通り巨大な花の窟(高さ70メートル・伊弉册尊の御陵とされています)の磐座の上から御綱が降ろされ境内の御綱と結ばれ、神職さん・氏子さん・参列の方々により境内から国道42号線を越えて熊野灘の海岸に170メートルの長い長い御綱が引かれてゆきました。私も少し引かせていただき、台風後のこの秋も熊野のお祭りが始められたことを実感できて感無量でした。

境内の案内によると、御綱を掛ける時は左回り(反時計回り)で7回半回り、残りを右回りで巻き付けて固定するのだとか。御綱は7つの自然神(風の神・海の神・木の神・草の神・火の神・土の神・水の神)を表すといいます。こちらの写真をご参照ください。

御綱に飾られている花については公式HP「季節の花を供え飾って尊を祀ったが、故に花窟との社号が付けられたと考えられる。」それと「昔の祭日には紅の縄、錦の幡、金銀にて花を作り散らし、火の祭と云ひしとあり。」とありました。 「火の祭」。昔は花の窟に湯釜があったことと関連あるのでしょうか(湯釜は現在、熊野市歴史民俗資料館に展示されています)。

一旦海へ向けて引かれていった御綱が高い柱に掛かり、また国道を越えて神社側に戻り、鳥居近くの短い柱(昔は松の木にくくられたそうですが今はその松は枯れてないとのこと)に無事くくりつけられ、その後、地元小学生たちによる浦安の舞・豊栄の舞の奉納があり、玉串奉納の後、餅撒きをしてお祭りは昼過ぎに終了しました。

このお祭りの主役ともいえる「御綱」。Twitterでフォロワーさんに教えていただいたのですが、日本列島の形を花綵(花綱・はなつな)に例えて「花綵列島(かさいれっとう)」というそうで、だとすると御綱掛け神事は大地母神である伊弉册尊に花綵たる日本列島が繋がり守られている様を表しているようだと思いました。
災害の多かった今年ですが、艱難辛苦を乗り越えて、日本がこれからも美しい花綵であるように日本人自身が守ってゆけるよう、願わずにはいられません。

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2011.10.8 UP

 

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