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◆ 熊野那智大社例大祭 那智の火祭り


2002.7.14

高い降水確率でしたが熊野のお天気は晴れ時々小雨程度で、熊野那智大社にて「那智の火祭り(扇祭)」が開催されました。こちらは今日の御滝。雨続きで水量が増え、迫力を増していました。

那智大社では午前10時から神事が行われ、その後、子供達により斎主の舞、巫女の舞、審神の舞が奉納されました。この御神楽は、熊野本宮の例大祭と同じ旋律のようでした。 御神楽の後は、「那智の田楽」の奉納です。能のルーツとも言われているそうで、重要無形文化財に指定されており、農耕の所作を表しているようです。

さて午後1時からはいよいよ火祭りです。 ものすごいひとごみの中、1時30分過ぎに大社から火のついていない松明が那智大社別宮・飛瀧神社前に運ばれてきて、御神輿を迎えに行く御使いが3度走ってゆくと、こちらの八咫烏帽をかぶった権宮司さんが光ケ峯遥拝所で遥拝をされます。 御滝の前で御神火がうつされ、いよいよ松明の登場です。松明を持った人々は「ハリヤ、ハリヤ」という掛け声と共に石段で扇神輿と出会います。 扇神輿は縦長なので急な石段を降りるのにバランスをとるのがたいへんそうでした。本来はこの扇神輿がメインなので「扇祭」と称し、「火祭り」というのはあとから呼ばれるようになったとのことです。

帰ってきた松明。松明所役の人に火払いの所役の人が水をかけ火の粉を消しながら歩いているので観客席にも水しぶきが飛んできました。 12体の松明はひとつ50キロとのこと。とても重たそうでした。 こちらは並んだ12の扇神輿。壮観でした。この後、扇神輿は御滝前の鳥居の中に置かれます。この扇立ては宮大工さんが作っていらっしゃるそうです。(この画像はクリックすると大きくなります)

御滝前の鳥居の中で大前の儀の後、田刈式が行われました。太鼓を打ち鳴らす人に続いてくるのは農作業をする人を表しているようです。扇祭は国家安穏・五穀豊穣祈願のお祭りなのです。

「今年も豊作、天晴れ天晴れ〜!」と何度も言いながら莚の上を歩く人。福を呼ぶような明るい大きな声でした。(^^)

午後1時からの神事は最後の那瀑舞が奉納され、午後3時無事終了。この後は還御祭が行われ、扇神輿は本社へ還御されます。大群集の中約2時間立ちっぱなしでしたが、お友達にも会え、最後は神事を最前列で拝見できてうれしく思いました。

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