■ 本宮アーカイブ
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毎年1月7日、夕方5時から熊野本宮大社で「八咫烏神事」が斎行されます。この神事は県の無形文化財で、刻々と暮れてゆく空の下、かがり火に囲まれた拝殿の黎明殿前には各地から多くの参列者が集い、黎明殿内では修祓、祝詞奏上の後、熊野三山の護符である「※牛玉神符(ごおうしんぷ)」が松明の火と水で清められ、厳かに神事が進みます。
この神事に用いられる水は元旦の零時に本宮大社の境外社である真名井社でとられる若水で、一月七日に盥に水を張り拝殿の左に据え、この水を硯に注いで牛玉札を摺り始めます。宝印は四日に神門に立てた門松(右黒松・左赤松)の黒松の幹で造り、牛玉神符に押捺し、櫨(はぜ)または樫(かし)の木に挟んで調整します。
宝印を松明の上にかざした後は、黎明殿の向かって左の柱に三回気合を籠めて押捺し、その後参列の人々は黎明殿に上がり、神職さんがひとりひとりの手のひらに黎明殿前で配布された半紙(横二ツ折をさらに内側へ三ツ折した無地の神符)を重ね、力強く宝印を押捺し順次に参拝の人々に授け、神事の全てが終了します。
※・・・牛玉(ごおう)とは、諸社寺から発行・授与された護符の一種で、初春の修正会などの祈念祭で作られ、信者に配布された。牛玉は牛黄とも書き、特殊な病牛の内臓にできる結石で、万能の解毒薬とされ、これを混ぜた朱墨が、除魔・息災の呪力を発揮するとされる。古くは朱宝印として人の額に捺された。その後、白紙や社寺の文字を書いた文面に捺されるようになり、さらに大量に領布するため、版木で摺られるようにもなった
(そま)
2004.1.8記 2008.6.1 UP
◆ 参考文献
「本宮町史 古代中世資料編・文化財」
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