熊野那智大社近辺の熊野古道「中辺路」
今回歩いた「大門坂駐車場 → 熊野那智大社」は全体的にはなだらかな上りとなっているコースで、距離は約2.7km、約1時間ほどのコースです。普通の体力がある人であれば、問題なく歩くことができると思います。
大門坂駐車場~熊野那智大社(約1時間コース)
・大門坂駐車場
↓(0.2km;3分)
・大門坂入口
↓(0.4km;7分)
・多富気王子
↓(0.5km;15分)
・那智山駐車場
↓(0.4km;10分)
・熊野那智大社
・那智山青岸渡寺
↓(0.9km;15分)
・那智の滝
↓(0.3km;5分)
・滝前バス停
なおこの所要時間には休憩時間・見学時間・参拝時間などは含んでおりませんので、その点はご注意ください。
※アクセス
バスをご利用の方は、JR紀伊勝浦駅から熊野交通バス神社お寺前駐車場行きで約20分、大門坂バス停下車。
てつの熊野古道歩きレポート
2005.12.7(水)晴れ
今回は大門坂駐車場から那智の滝までを歩きました。
10:40、大門坂駐車場に到着。駐車料金は無料。バスをご利用の方は大門坂バス停下車。
県道43号を渡って、大門坂入口に。
南方熊楠が3年間滞在した大坂屋旅館跡。
鳥居をくぐり、振ヶ瀬橋という小さな橋を渡る。この橋が俗界と聖域とを振り分ける境の橋。
10:50、夫婦杉。樹齢800年。大きい。下の写真、人が小さく写っているけれど、小人みたいに見える。石畳の石段も素晴らしい。
夫婦杉の手前に大門坂茶屋があり、平安衣装の貸し出し(有料)を行っている。ここから先は大門坂が終わるまで民家はない。
10:55、多富気王子。中辺路最後の王子社。傍らに庚申が祀られている。
石段の両サイドは1本通り、樹齢500年以上の大きな木が並ぶ。ほとんどが杉だが、ときおり楠も。見事な杉並木。
振り返って下を見る。
十数年前に歩いたときは石畳が苔むしていたように思うのだけれど、今回歩いてみると苔がない。世界遺産になって歩く人が増えて苔が剥がれていったようです。
11:00、熊野古道バス停近くを通る。時間のない方はここからスタートしてもよい。
11:05、十一文関跡。昔、ここで通行料を取った。
ここから役那智の滝が見えた。今日初めて見る那智の滝。
11:09、267段、約600mの石段が終わり、開けた場所に出る。かつては仁王像が立つ大門があって、大門坂と名付けられたのはこのためだという。
ここから左右どちらに行ってもよいが、左に行くと神社お寺前駐車場。右に行くと、土産物の背後を回ることになるが、安倍晴明にちなむ史跡「晴明橋の石材」がある。花山法皇が那智山に3年籠った際に、お供した安倍晴明がこの付近に庵を結び、庵を晴明庵、庵近くの橋を晴明橋と呼んだと伝えられる。
11:15、参道入口。
熊野那智大社・那智山青岸渡寺に参拝する前に昼食を取る。11:45再出発。
実方院跡。上皇たちの宿所の跡地。
熊野那智大社の一の鳥居。
二の鳥居。
熊野那智大社。
那智山青岸渡寺。
三重の塔を経て那智の滝へ。
途中にある伏拝。樹間から那智の滝が伏し拝める。
鎌倉積みの石段を下る。
12:50、県道43号、那智の滝への参道入り口。
鳥居をくぐり、石段を下って滝本へ。那智の滝を拝む。
鳥居に戻ったのは13:03。ここからバスで大門坂駐車場まで戻ってもよし、来た道を歩いて戻ってもよし。
今回は来た道を歩いて戻り、駐車場へ。
13:38、大門坂駐車場に到着。
道しるべがあるので、道に迷うことはないと思いますが、地図を携帯されることをお忘れなく。
(てつ)
2005.12.19 UP
2019.11.15 更新
参考文献
- 観光案内所などに置かれている熊野古道のガイドマップ
- 宇江敏勝監修『熊野古道を歩く (歩く旅シリーズ)』山と渓谷社
- 『熊野古道公式完全ガイド―紀州和歌山県版』扶桑社ムック
大門坂駐車場へ
アクセス:
・JR紀伊勝浦駅からバスで約20分、大門坂バス停下車
駐車場:無料駐車場あり