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★ 八咫烏(やたがらす)


 八咫烏は熊野の神々の使いとされるカラスです。
 八咫烏の「咫」は長さの単位で、それ1字では「あた」と読み、「八咫(やあた→やた)」では「大きな」という意味になります。八咫烏とは、字義的には大きなカラスということですが、3本の足を持つカラスとして描かれます。3本足のカラスは日本サッカー協会のシンボルマークでお馴染みですね。

 現存する最古の熊野縁起である「熊野権現垂迹縁起」には、熊野の神々の最初の祀り手である猟師は、狩りの途中に山中迷って困っていたところを八咫烏に導かれて、初めて熊野の神々に遭遇したと記されています。

 『古事記』や『日本書紀』の神武東征説話では、カムヤマトイワレビコ(のちの神武天皇)が東征の途上、天から遣わされた八咫烏の道案内により熊野・吉野の山中を行軍したと語られます。

 また、熊野の牛玉宝印(ごおうほういん。神社や寺院が発行するお札、厄除けの護符)はカラス文字で図案化されており、そのため、熊野の牛王宝印は俗に「おカラスさん」とも呼ばれます。

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(てつ)

2008.3.19 UP

 ◆ 参考文献

加藤隆久 編『熊野三山信仰事典』神仏信仰事典シリーズ(5) 戎光祥出版

 

   


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