■ おさんぽフォトアルバム


はなのいわやじんじゃ れいたいさい おつなかけしんじ
   花の窟神社 例大祭 御綱掛け神事


平成23年2月2日(水)晴天、三重県熊野市有馬町。午前10時、祭りの開始を告げる花火の音が神社周辺にこだまして、 恒例の花窟(はなのいわや)神社例大祭「御綱掛け神事(おつなかけしんじ)」(三重県指定無形民俗文化財)が斎行されました。
花窟神社の例大祭は春季大祭(2月)と秋季大祭(10月)の年2回あります。
神社の御神体は伊弉册尊(イザナミノミコト)の御陵といわれる境内奥の「花の窟」という磐座(いわくら)で岩窟上45メートル・高さ70メートルあり、向いには軻遇突智尊(カグツチノミコト)をお祀りしている磐座「王子窟(おうじのいわや)」が鎮座しています。

御綱掛け神事は御祭神の伊弉冊尊を「花の時に花を以って祭る」日本書紀にも記載されているお祭りで、花窟神社公式HPを拝見すると
「季節の花を供え飾って尊を祀ったが、故に花窟との社号が付けられたと考えられる。」
「昔の祭日には紅の縄、錦の幡、金銀にて花を作り散らし、火の祭と云ひしとあり。」
とも書かれ、昔は金銀の造花もあったことがうかがえます。

御綱の上方に見える長方形の幡の形をした「縄幡」は、「日の神(天照大神・アマテラスオオミカミ)、月の神(月読尊ツクヨミノミコト)、暗黒の神(素戔嗚尊・スサノオノミコト・根の国)、伊弉冊尊がお産みになった三貴子を顕すとされ、"火の祭"という記述と市指定文化財である湯立釜があることから、かつては火を用いる要素もあったと思われます。

今年は御綱掛けの前に元宝塚歌劇団星組・夢輝のあさんによる歌唱の奉納があり、その後、長い長い"御綱"(170m。神聖なものなので踏まないようにお気を付け下さい。自然神をあらわす藁の綱7本で編まれています)が花の窟の上から降ろされ、境内の御綱と結ばれ神社の方々によって引き上げられ、神社関係の方・参列の方々により境内から国道42号線を越え、海岸まで引かれてゆきました。

今年はかなりスムーズに中継地点の高い柱に御綱が掛かり、いったん海岸までひかれてまた国道を渡り、最後に鳥居近くに結ばれました。元々は松の木に掛けられていたそうですが、現在は枯れている為神社入口近くの短い柱に結ばれます。

無事御綱が掛かり境内に戻ると、中にいる人達が磐座を見上げています。何かと思ったら、なんと花窟の磐座の上、とても高い所からお餅が降ってきました!こちらのお祭りの餅まきは、御綱掛けの直後と神事終了後の2回あるんですね。花窟から降ってきたお餅、当たったら痛いだろうな(^-^;)。

御綱掛けが終わるとお茶やお華の奉納があり、その後、地元の小学生児童による浦安の舞・豊栄の舞の奉納がありました。可憐な巫女装束の姿にカメラマンたちが一斉に写真を撮り始めましたが、できれば大きなシャッター音の連続はやめて、静かに拝見したいものですね。

この後は参列の方々による玉串奉納が行われ、最後は境内で餅撒きがあり、例大祭は終了いたしました。

このお祭りが終わると、熊野に新しい年の春が迎えられるように思います。

参考URL:花の窟神社公式HP http://www.hananoiwaya.jp/ 


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2010.2.14 UP

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