■ そまのおさんぽフォトアルバム

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◆ 南紀大島 水門祭(みなとまつり)


 2004.2.11今年も和歌山県の串本町・大島で和歌山県指定無形民俗文化財の「水門(みなと)祭」が開催されました。祝日(建国記念日)でもあり、島は大勢の人で賑わっていました。写真は「大座」の儀。祭祀関係者が水門(みなと)神社(御祭神は譽田別命。祭りの由来は誉田別命がこの近くにある「通夜島」に立ち寄られた際に、島の人々が船を出して歓迎した故事による)で御祓いを受けます。 午前10時過ぎ、「お的(まと)」の儀が始まりました。弓頭(ゆみがしら)をつとめる新成人男子2名が礼をした後、すり足で前進・後退し、勢いよく弓を手に持ち、的をねらいます。

晴天に恵まれた境内に、光が差し込みます。この後、男子2名は左右を交替しながらその度2度ずつ弓を引きました。「どすっ」と大きな音がしてお的に矢が命中した時は、拍手喝采。とても凛々しいお2人でした。ちなみに片方の男子の矢羽は白、もう片方の男子の矢羽は隼のような縞模様がありました。

祭祀関係者が神前で御神酒をいただく間、境内で獅子舞が始まりました。この衣装、この御神楽、古座の獅子舞の流れを感じます。天狗役の子の踊りが、躍動感があってとても生き生きとしていました。(動画ダウンロードはこちら。6.56MB、44秒。重いです。)

一番手前の方は、榊に水をつけて撒き清めながら歩いておられました。同じ所作が、古座の「ねんねこ祭り」にもありますね。
行列の中には御神酒をたくさんいただくので足もとがふらふらの方達もいらっしゃいました。

水門神社からの行列が港に着き、「当船(とうぶね)」の「御渡りの儀」がはじまります。神官や祭祀関係の人々が船に乗り、苗我島に神様をお送りします。(クリックすると写真が大きくなります)

船から餅が撒かれた後、「櫂伝馬(かいでんま)」競漕がスタートしました。隼と鳳の紅白に分かれた2艘の船が、港から2キロ離れた所にある旗を抜き取り、港に帰ります。今年も鳳が勝ちました。櫂伝馬競漕の動画ダウンロードはこちら(4.20MB、15秒)。この競漕と同時ぐらいに、農協の屋上から餅撒きが行われました。(私も3個ゲット。クリックすると写真が大きくなります)

港の強い風の中、当船が神様をお連れして帰還しました。船に乗った人々は枝の長〜い笹のようなものを持っていたように見えました。 次に、「つるの儀」が行われました。稚児行列があり、小学校1年ぐらいの子供達が稚児(地元では役者と呼ばれるそうです)となり、「山」と呼ばれる木(この場に生えているものではなく、お祭りの為に山から伐りだしてきた椎でできているとの事)の周りをまわります。(写真をクリックすると大きくなります。)この後は「山」が倒され、中にある鏡が奪いあわれます。

 

そして再び獅子舞・天狗舞の奉納です。御神楽の演奏は、笛の人の他に2人の人が2基の太鼓を打っていました。ところで天狗舞の子が登場する時に、大人に抱きかかえられて登場するのは何故なのでしょう。(ゴザ以外の)地面に直に足をつけない為でしょうか?ご存知の方教えてください。 獅子舞の奉納。逆光になってしまいましたが、神社で奉納されていた時よりも、より表情豊かな獅子舞に見えました。 最後に「屋台練り」です。御神輿を押し合い、港の方に設けられた門に移動できたら拍手喝采。御囃子を聴きたい方はこちらからダウンロードをどうぞ。(191KB、48秒)昨年から1年待って、今年は晴れてお祭りリベンジできました。(^o^)v

水門祭については、大島の伝承に詳しい柑橘母さんのサイト「瀬音」を参照させていただきました。

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