■ 熊野の観光名所 |
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◆ 那智海水浴場(なちかいすいよくじょう) 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮 |
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那智湾に面した砂浜は夏には大勢の海水浴客で賑わいますが、かつて観音の信者が補陀落(ふだらく)浄土を目指して船出したという特異な歴史をもつ浜でもあります。 補陀落浄土とは南方の彼方にある観音菩薩の住まう浄土のことをいい、「補陀落」とはサンスクリット語の「ポタラカ」の音訳です。 日本においては南の海の果てに補陀落浄土はあるとされ、その南海の彼方の補陀落を目指して船出することを「補陀落渡海(ふだらくとかい)」といいました。 現在の那智の浜の様子からは、ここがかつては補陀落渡海という凄絶な捨身行が行われた場所であると想像することは難しいですが、近くに補陀落渡海の出発点とされた補陀洛山寺(ふだらくさんじ)という寺があり、その寺の裏山には渡海者の墓が残されています。境内には25名の渡海者の名が刻まれた石碑も建てられており、また、渡海僧が乗りこんだ屋形船を復元したものも境内に建つ建物のなかに置かれています。
渡海の方法は時代により多少異なるところもあるのでしょうが、補陀落渡海とは、いわば生きながらの水葬であり、自らの心身を南海にて観音に捧げる捨身行であったのです。 現在ではもちろん、そのような行が行われることはないので、安心して海水浴をお楽しみください。 (てつ) 2003.5.14 UP ◆ 参考文献
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