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熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地
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雷公神社(なるかみじんじゃ)

 和歌山県東牟婁郡串本町樫野1037 樫野浦:紀伊続風土記(現代語訳)

須江、樫野両地区の産土神

雷公神社拝殿

 須江、樫野両地区の産土神(うぶすながみ)、雷公神社(なるかみじんじゃ)。

 くしもと大橋を渡り、串本沖約1.8kmに浮かぶ大島(紀伊大島)へ。日米修交記念館(大島は日本初の黒船来航地)の横の駐車場に車を停め、左に(右に行くと海金剛)。トイレの左横に遊歩道の入口があります。
 海岸性の照葉樹林に覆われた遊歩道を下っていくと、木々の隙間から左手遠くに雷公神社の鳥居が見えます。いったん車道に出て少し行くと、左手に鳥居。これが一の鳥居。日米修交記念館の駐車場から一の鳥居までかかった時間は5分くらいだったでしょうか(車道があるので、ここまでは車で来ることができます)。

雷公神社一の鳥居

 少し行くと二の鳥居や石段がありますが、その眼前の光景が素晴らしい。

雷公の浜

 雷公の浜(なるかみのはま)。普段、山の中にいるせいか、こういう光景を目にすると感動します。海金剛もすばらしいですが、こちらもすばらしいです。
 じつはこの雷公の浜が日本初の黒船の寄港地なのです。ここには小川が流れ、水の補給もできました。寄港したのはアメリカの商船、レディ・ワシントン号とグレイス号。
 1853年のペリー来航から60余年前の1791年のことでした。樫野浦の住民とラッコなどの毛皮を交易しようとしましたが、毛皮の使用法を知らなかった住民とは交易が成立しませんでした。

雷公神社手水鉢

雷公神社二の鳥居

 石段の手前に置かれた手水鉢にはカミナリマークが。二の鳥居をくぐって石段を上ります。

雷公神社石段 

雷公神社石段から浜を振り返る

 石段の途中で振り返ってみると、またその光景が素晴らしいのです。

雷公神社

 拝殿と境内社。写真右が雷公神社拝殿。祭神は五十猛命(いそたけるのみこと、いたけるのみこと)。
 写真左の2社が境内社。八幡神社と蛭子神社。祭神はそれぞれ誉田別命(ほんだわけのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)。三社が合祀されたのは明治45年。

 須江、樫野両地区の産土神(うぶすながみ)で、今も両地区の氏子は、雷公神社に詣でる際には石段の最後の所で履き物をぬぎ、裸足でお詣りするとのこと。私も靴を脱いでお詣りしました。

雷公神社からの眺め 雷公神社からの眺め

 境内は潮騒が心地よく、眺めもよいです。

 例祭は、10月8日を宵宮、9日を本祭として行われます。
 宵宮では、午後9時ころから、20人ほどの若者が燃えさかる松明を持って、地区の青年会館から雷公神社までの往復約2kmを走り、豊漁と航海安全を祈願します。
 本祭では、獅子舞の奉納が境内で行なわれ、その後、地区を獅子舞が練り歩きます。

(てつ)

2007.3.11 UP
2020.8.16 更新

参考文献

雷公神社へ

アクセス:JR串本駅から熊野交通バス樫野灯台口行36分、樫野バス停下車、徒歩20分
駐車場:日米修交記念館横に無料駐車場あり

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