■ 熊野の説話 |
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◆ 山の箸 |
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昔は、山に弁当を持って出かけるときに箸を持っていかなかったそうです。だから、弁当を食べるときには、山の木で箸を作っていました。どんな木で作ってもよかったかというとそうではなくて、 ● 柿の木やウツギの木では作るな。柿やウツギの木の箸は仏様の箸だから。 ● エンジュの木で作った箸で食べると、中風にならない。 とか、しきたりのようなものがあったそうです。 また、山で使った箸をそのまま捨ててしまうのはタブーでした。食べ終わったら、必ず箸をまっ二つに折ってから置いてくる(集落によっては2ケ所で折って、〔 のようにするところも)。 ● 捨てた箸を「ダル」がなめると、その人に「ダル」が憑きやすくなるからいけない。
● 狼が来て、箸を噛むと悪いことが起こるからいけない(狼をおどすために折る。くの字に折れた箸を狼が見て、自分より大きな口のものがいると思って逃げていく)。 ● 鳩が箸をくわえていって巣を作るからいけない(鳩は棒を2本横にしてその下に巣を作るものであるとされ、その格好が棺桶を担ぐときの様子にそっくりで不吉だから)。 鳩の巣は見るものではないといわれていたそうですが・・・ (てつ) ◆ 参考文献
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