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◆  本宮町の盆踊り


本宮町の盆踊り


本宮町内では毎年主に8月13〜15日に各集落で盆踊りが開催されます。その中でも「伏拝の盆踊り」「平治川の長刀踊り」「萩の餅つき踊り」「土河屋のお夏清十郎踊り」「大瀬の太鼓踊り」は和歌山県の無形文化財に、「本宮地区の盆踊り(ハイヤハー踊り)」は本宮町の無形文化財に指定され、他の地区でも毎年様々な盆踊りが踊られています。

伏拝(ふしおがみ)の盆踊り
平治川(へいじがわ)の長刀踊りnew
本宮(ほんぐう)地区のハイヤハー踊り
大瀬(おおぜ)の太鼓踊り
土河屋(つちごや)のお夏清十郎踊り

伏拝の盆踊り

上の写真は伏拝公民館広場にて、伏拝地区の盆踊りの様子です。踊りの時に両手に日の丸の扇子を持って踊るのは、町内の他地区でも共通しているようです。
今年も大勢の人でにぎわい、保存会の方々や地区の方々によって伊勢音頭他、約20曲が踊られました。写真の踊りは「笠くずし」です。

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平治川の長刀踊り

上の写真は本宮地区盆踊り会場(上地集会所)での「平治川の長刀踊り」です。平家武人が移り住んだといわれる本宮町の平治川地区(無住、元区民は他地区へ移住)に古くから伝わる踊りで、お盆に先祖の霊を慰める為に踊ったのが始まりといわれ、県の無形文化財に指定されています。
踊りの際にうたわれる歌は

「・・・源氏平家の大戦に 源氏方では白旗立てて 平家方では赤旗立てる・・・」(歌詞一部)

と、平家物語に登場する那須与一の「扇の的」の場面を歌ったもので、袴をつけて平家側の踊りは白い襷がけ、源氏側の踊りは赤い襷がけで平家と源氏が組になり向き合って(2人1組が基本)、長刀を持って踊ります。平成20年の盆踊りで踊った人数は6人と少人数になり、保存会の方が一緒に踊る人を募る呼びかけをしていました。

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本宮地区のハイヤハー踊り

本宮町本宮地区にあった山村開発センター広場にて(平成14年)、本宮地区の「ハイヤハー踊り」の会場の様子です。「ハイヤハー踊り」では江戸中期の「江島・生島」の恋愛事件を題材にした「花の江島」が歌われ、

「花ー花ーやーはー(ハイヤーハ イヤーハ)花ー花ーやーはー(ハイヤーハ イヤーハ)江島(エーコリャコリャ)江島(ドコドイヨ)・・・」

と、組まれたやぐらの上で締太鼓が叩かれ、歌う人達にあわせ、輪になって踊ります。

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大瀬の太鼓踊り

大瀬地区の公民館にて、「大瀬の太鼓踊り」の様子です。太鼓踊りは江戸時代から伝わり、初期には200曲もの踊りがあり、明治時代に太鼓の名手・長兵衛がまとめた42曲がその後も伝承され続け、「安珍清姫」や「武夫と浪子」等いわゆる「口説き」の歌も多く、現在の開催は約2日ですが、以前は大瀬の馬頭観音のある場所で何日にも渡って踊られていました。

太鼓踊りの基本形は「お庭まいり」「へんよう」「しんのび」「おたか」の4つで、肩から下げられた締太鼓を打ち鳴らす音と歌と共にその4つの踊りが切れ目なくリズミカルに続いてゆきます。

 ・・・佐野や新宮で草刈れば 新宮女郎衆のおじゃる道 連れて帰るよ君様へ しんのびをどりは一をどり・・・

(『しんのび』より)

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土河屋のお夏清十郎踊り

土河屋の公民館にて、「お夏清十郎踊り」の様子です。男女2列になり向き合って、歌う人にあわせて男性が締太鼓をたたき、女性が日の丸の扇子を両手に持ってひるがえしながら踊ります。

土河屋の盆踊りは夜遅くまで開催され、今年はPM11時30分過ぎまで行われました。もともと土河屋地区は筏師で賑わった船着場で、水路を通じて入ってきた踊りが現在でも継承されており、お夏清十郎踊りもそのひとつです。他にも草津節や東京音頭等、様々な曲が踊られ、「鴨緑江節」も歌われていました。

・・・流す筏は アラ 良けれども ヨイショ 雪や氷に閉ざされて アラヨイショ ヨイショ 安東ケンに 着きかねる チョイチョイ・・・

(『鴨緑江節』より)

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(そま)

2002.8.15記
2008.8.17 更新


◆ 参考文献
    「熊野の民俗ー和歌山県本宮町ー」盆踊りの項目(近畿民俗学会編集・初芝文庫刊)
   

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