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◆ 豊秋津神社(とよあきづじんじゃ)  和歌山県田辺市秋津町1554


 雲の森さん

 豊秋津神社は、古くは雲の森大明神と呼ばれました。
 江戸時代には雲ノ森明神社と呼ばれ、明治3年に豊秋津神社と改称しました。

豊秋津神社鳥居豊秋津神社石段

 地元では「雲の森さん」と呼ばれ親しまれるこの神社には次のような話が伝えられています。

 ある夏の日、激しい雷雨があり、村の方々に落雷の被害が出た。このとき、雲の森の森にも雷が落ちた。
 これに激怒した雲の森の神様は、地上に落ちてころがっていた雷を捕まえて縛り上げてしまった。「今後2度とこの里に落ちないと約束するならば放してやるが、さもなければこのまま天には返さない」
 雷は仕方なく「今後2度とこの里には落ちません」と誓約して、やっと天に帰ることができた。それ以来、この里に雷が落ちることはなかった。
 ところが、第二次世界大戦の前後のある年、この里に雷が落ちることがあった。人々はいろいろと取沙汰して、古来続けていた馬駈けの神事を中止にしたせいであろうとのことで、馬駈けの神事を再開した。

豊秋津神社境内

 境内にある由緒書きより。

御創建

崇神天皇48年頃勧請。雲の森大明神と称す。
明治3年2月田辺藩主安藤直裕公の選名に依り豊秋津神社と改称する。
西御殿は若一王子と云う。御幸記には秋津王子とあり、元は下秋津柳原鎮座。後、下万呂落合、下秋津安井に遷座。明治3年豊秋津神社西御殿に合祀する。
五社殿は明治3年下秋津村の4つの字の神を境内に遷座。明治3年1月5社を合わして1つの社殿に改築され五社殿として合祀する。
例大祭は12月15日に行なわれる。

かつて馬駈け神事があり2頭の馬が会津川の対岸を走り抜けた。今時大戦中、馬が徴用されてからその神事は閉ざえた(※途絶えた※)。
現在、神輿神事が行なわれている。

 境内には神馬の像が建っています。

豊秋津神社拝殿

 豊秋津神社の主祭神は、迩迩藝尊・彦火火出見尊・鵜草葺不合尊。

豊秋津神社西御殿

 豊秋津神社拝殿の隣、向かって左にある西御殿。祭神は、伊邪那美命・伊邪那岐命・天照大御神。
 西御殿は若一王子といい、藤原定家の『後鳥羽院熊野御幸記』の10月13日の記事に記された秋津王子がこれであるとのこと。秋津王子は会津川近くにあり、水害のために場所をしばしば移転させたようです。

豊秋津神社東御殿

 豊秋津神社拝殿の向かって右隣にある東御殿。祭神は、豐玉姫命・玉依姫・事勝食勝国長狭神。

豊秋津神社東御殿

 いちばん右手にあるのが五社殿。稲荷神社、秋葉山稲荷神社、猿田彦神社、大正権現、国府宮明神社、鳴神明神社。

 豊秋津神社の境内は心地のよい場所でした。「雲の森」という名前も何かいいです。

 雷を捕まえた話:熊野の説話
 熊野権現秘事の巻:熊野の説話 

 ◆ 参考文献

くまの文庫3『熊野中辺路 伝説(下)』熊野中辺路刊行会
くまの文庫4『熊野中辺路 古道と王子社(修正版)』熊野中辺路刊行会

 

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2009.9.2 UP
2010.7.29 更新

 

 

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