■ 熊野の説話 |
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◆ 石見神楽「かっ鼓、切目」 |
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島根県の石見地方と広島県の安芸地方北部に伝わる伝統芸能、石見神楽(いわみかぐら)。その演目に熊野が関わるものがいくつかあります。 ここでご紹介するのは「かっ鼓(かっこ)」と「切目(きりめ)」。この2つはひと繋がりの演目で、セットで演じられます。 以下『校定石見神楽台本』より現代語訳いたします。 かっ鼓 採物・太鼓(後には幣と扇)
さて。この太鼓は高天原(たかまがはら)より降り来たとき、てんてん、どうどうと打ってみると、天下泰平、国家安穏と鳴り響き、また片方を打ってみると五穀豊穣、商売繁昌となおなほ(御当所)大繁盛と鳴り響きました。その後、熊野の宮に納まり、御宝物の太鼓と相成りました。 さてこの度、当社御祭礼御神楽につき、この太鼓をよろしき場所に据え置いて帰れと切目の王子の詔を受けて、ここまで進み出てきました。 (太鼓をいろいろ工夫して据える) さて、羯鼓(かっこ)を据え置きましたところ、あまりに難しい大御神なので、高ければ高いとおっしゃる、低ければ低いとおっしゃる。高い低いの真ん中の所に今一度据え置きたいので、まだまだ楽人たちはお囃子してください。 (太鼓を据え直して叩く) ようやく羯鼓を据え置きましたところ、切目の王子がここに御出現ましまして、村中安全の御祈祷なされます間、神姿をしずしずと御拝みくださませ」 (舞を舞う) 切目 採物・太鼓・幣・扇 (介添がまず出て舞う) 歌「熊野なる切目の王子の竹柏(なぎ)の葉は髪挿(かざし)に挿いて御座へ参ろや (切目、鬼ばやしで舞う)
介添「木火土金水、青黄赤白黒の色を得て、五柱の神と現われなさる」 切目「さてその垂迹は」 介添「事解男(ことさかお)、速玉の男(はやたまのお)、伊弉諾(いざなぎ)の神社」 切目「無念の鼓は」 介添「父母の声」 切目「羯鼓太鼓は」 介添「幼児の声」 切目「みな神風の源は」 介添「重波(しきなみ)よする伊勢の宮。古歌にいわく、片そぎの千木(ちぎ)は内外(うちと)に変れども誓ひは同じ伊勢の神風」 はやし『さて和歌を上げたまふ。千早ふる神楽の遊びおもしろし (舞あり。介添が入り、神撥をもって舞い、太鼓を打つ。次に太鼓と撥で舞う) 『思ひ出でたる初瀬川の、波の太鼓を打たんとて、自ら波をたたみ上げて、さて乙姫の舞の袖、かざすや波の、太鼓の拍子を揃えて、とうとうとうと踏む足音に、鳴る雷(いかづち)を踏みとどろこし、あめもはらはら晴(はら)やかなり 「かっ鼓」は、太鼓の適切な置き場所をコミカルな動きで探る演目。 石見神楽はかっこいいです。ご存知でない方はぜひ動画をご覧くださいませ。 (てつ) 2011.12.13 UP ◆ 参考文献・参考サイト
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