場所
JR南仙台駅よりバス15分那智が丘入口下車10分
名取川にも近く、ホテルなどがありどちらかといえば埃っぽい場所です。
道路から少し入った所に鎮座し、「音無川」と標識が立つ小川が流れている。
境内には舞殿があり、拝殿と社務所は渡り廊下でつながっている。
舞殿
この地方には古くから熊野神社が勧請され、熊野本宮社、熊野新宮社、熊野那智神社がセットで存続している。名取川を熊野川を、高館山を那智山に見立てた配置になっている。
御祭神
家津御子神
御由緒
現在地には万治元年に遷宮し、以前は現在地より 500mほど離れた小館と称する山に鎮座したと伝えられている。
戦国末より伊達氏との繋がりを持ち、「名取熊野本宮永留」によると、永禄六年(1563)十二月、伊達晴宗より本宮社に対して神楽、御神馬、御馬道具一式 が奉納され、また、この時期に御祭礼田とし1貫百文余りを下されていたが、慶長年中に召上げられたと伝えられている。
祭礼日
春例祭 4月第3日曜日頃
秋例祭 10月第1日曜日頃
その他
本宮社は本宮十二神とも称せられており、作物神である。 「熊野本宮書出」によると御本社、若殿、上御殿、中ノ四社、下ノ四社、 更に末社として春日社、稲荷社、高倉下、穂屋姫命、山神社、名取老女がある。
本宮の祭は、以前は旧暦の4月8・9日に行われ、祭日の前日には神楽があり、当日、 次の日には8人持ちのみこしが浜降り神事として北釜まで渡御していた。 また年2回、雨乞いなどが行われていた。現在では500年前に山伏から伝えられたという、文化財の熊野十二神の鹿踊りが行われており、踊り手は世襲制で家督に限定されている。
(TATSUさん)
No.334
2005.1.20 UP
2021.2.13 更新