第五福竜丸が被曝した日
3月1日はマグロ漁船・第五福竜丸がビキニ環礁での米軍による水爆実験に巻き込まれて被曝した日。1954年3月1日。和歌山県串本町の古座川河口付近には「第五福竜丸建造の地」の碑が立てられています。
第五福竜丸は被曝時、静岡県焼津市の焼津港を母港とするマグロ漁船でしたが、建造されたのは和歌山県古座町（現・串本町古座）の古座川河口の中洲に1960年頃まであった古座造船所でした。
第五福竜丸はアメリカが設定した危険水域の外で操業していましたが、実際の威力はその想定よりも遥かに大きったために多量の放射性降下物「死の灰」を浴び、船員23名全員が被爆しました。
第五福竜丸の被爆は映画「ゴジラ」が制作される動機にもなりました。
現在、第五福竜丸は、東京都立第五福竜丸展示館（夢の島公園）に永久展示されています。
この水爆実験に巻き込まれた日本の漁船は第五福竜丸だけではありませんでしたが、他の漁船の被曝については公にされませんでした。実際のところの被曝した日本漁船の数は数百隻にのぼるとみられ、被曝者は2万人を越えるとみられています。
(てつ）
2020.2.10 UP
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