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荻原規子『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』角川書店

現代日本を舞台にしたファンタジー

 荻原規子さんの現代の日本を舞台にした長編ファンタジー小説の第1巻。

 さえない引っ込み思案な中学生の女の子が主人公。名前は鈴原泉水子(すずはら いずみこ)。長く編んだ三つ編みに赤縁眼鏡。パソコンも携帯も使えません。男の子も苦手。

 泉水子は、熊野三山の奥の宮と呼ばれる玉置神社がモデルと思われる玉倉神社に、宮司をつとめるおじいちゃんたちと住んでいます。
 お父さんはシリコンバレーでコンピュータプログラマをしています。お母さんは警視庁公安部につとめていて、娘の泉水子でも滅多に会えない謎の人。

 泉水子が中学3年生になった4月、中学卒業後の進路をめぐっていろいろと事件が起こります。泉水子は地元の高校に進学するつもりでいましたが。

 いったい彼女は何者なのか。

 

 レッドデータガール。絶滅危惧種の女の子。
 続巻が楽しみです。

 

 荻原規子さんは『風神秘抄』でも、熊野を重要な場所として登場させています。

アンダンテ日記(荻原規子さんのブログ)

荻原規子『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』

荻原規子『風神秘抄』

(てつ)

2009.2.20 UP
2020.8.29 更新

荻原規子さんの著作