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『熊野年鑑』現代語訳 桓武

桓武天皇

現代語訳

天応 辛卯(かのとう)

夜に霊託を受けて熊野神を祭った。

延暦元年 壬戌(みずのえいぬ)

霊託を受けて熊野が遷宮した。

2年 癸亥(みずのとい)

明年5月、天王寺にヒキガエルが多く集まり喰いあった。4〜5丁に満ちた。

3年 甲子(きのえね)

熊野本宮で神託により高慶が三昧の部屋に入った。

10年 辛未(かのとひつじ)

9月に玉置山で大雪、行き来が止まった。

11年 壬申(みずのえさる)

熊野三山で造営。

16年 丁巳(ひのとみ)

11月に熊野本宮で遷宮が始まり、金物彩色の小社が成った。

19年 庚辰(かのえたつ)

富士山が噴火し、紅色の溶岩が流れた。

20年 辛巳(かのとみ)

8月に熊野新宮で遷宮、同じく那智山で遷宮があった。各々金物彩色の小社が成った。

21年 壬午(みずのえうま)

4月3日に熊野で大風雨があり、山を崩した。

23年 甲申(きのえさる)

4月に田村麻呂が熊野に入り、鬼を伏した。

原文

天応 辛卯

蒙熊野神祭夜霊託

延暦 壬戌

熊野遷宮蒙霊託

二 癸亥

明年五月天王寺蝦蟇大集喰合四五丁ニ満ル

三 甲子

熊野本宮因神託高慶三昧之室

十 辛未

九月玉置山大雪通路止

十一 壬申

熊野三山造営

十六 丁巳

十一月熊野本宮迁宮始金物彩色小社成

十九 庚辰

富士山自焼山川水皆紅色

二十 辛巳

八月熊野新宮迁宮同那智山迁宮各金物彩色小社成

二十一 壬午

四月三日熊野大風雨山ヲ崩

二十三 甲申

四月田村麿熊野ニ入鬼ヲ伏ス

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(てつ)

2021.11.2 UP

参考文献