■ 熊野の歌 |
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◆ 三輪の崎・狭野 |
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「三輪の崎(みわのさき)」と「狭野(さの。佐野とも)」。所在未詳でいくつか説があるようですが、和歌山県新宮市内にある三輪崎(みわさき)および佐野ではないかと考えられます。 ■ 三輪の崎(みわのさき) ・『万葉集』より2首 1.長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)の歌。
(長忌寸意吉麻呂 巻第三 雑歌 265・新267)
長忌寸意吉麻呂は、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)・高市黒人(たけちのくろひと)とともに、万葉第二期を代表する宮廷歌人です。 2.作者不詳の歌。
(巻第七 雑歌 1226・新1230)
「三輪の崎」を大和国とする説もあるようですが、磯とあるからには海岸沿いの地名でなければならないでしょう。 ■ 狭野(さの) ・『万葉集』より1首 「三輪の崎」の所でも取り上げた長忌寸意吉麻呂の歌。
(長忌寸意吉麻呂 巻第三 雑歌 265・新267)
長忌寸意吉麻呂のこの歌を本歌として、のちに藤原定家が歌を詠みました。 ・『新古今和歌集』より1首 その藤原定家の歌。
(定家朝臣 巻第六 冬歌 671)
長忌寸意吉麻呂の「苦しくも降り来る雨か 三輪の崎 狭野の渡りに家もあらなくに」を本歌とした歌。 ・『金槐和歌集』:源実朝(みなもとのさねとも。1192〜1219)の家集より1首。 長忌寸意吉麻呂の歌の本歌とする歌。
(恋 499)
・再昌草(さいしょうそう):室町時代の歌人、三条西実隆の日次詠草集より1首。 やはり長忌寸意吉麻呂の歌の本歌とする歌。
(大永四年 193)
新宮市の三輪崎から佐野にかけての海岸沿いにある黒潮公園にはこれらのうちの幾首かの歌の碑が建っています。 (てつ) 2003.3.8 UP ◆ 参考文献
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