■ 熊野の歌
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「人国山(ひとくにやま)」は和歌山県田辺市上秋津にある山。
・『万葉集』より2首。
1.作者不詳。
見れど飽かぬ人国山の木の葉をし 我が心からなつかしみ思ふ
(巻第七 譬喩歌 木に寄する 1305・新1309)
いくら見ても飽きることのない人国山の木の葉を私は心の底からなつかしく思うことだ。 人国山の木の葉とは、人妻のこと。 人妻に恋をしてしまった男の歌。
2.作者不詳。
常ならぬ人国山の秋津野(あきづの)のかきつはたをし 夢(いめ)に見しかも
(巻第七 譬喩歌 草に寄する 1345・新1349)
人国山の秋津野に生えるかきつばたを夢に見たことだ。 人国山のかきつばたとは人妻のこと。 これも人妻に恋をしてしまった男の歌。 秋津野は和歌山県田辺市秋津町。『万葉集』の他の歌から「秋津野」が火葬の場所であったことが推察される。
(てつ)
2003.7.16 UP
◆ 参考文献
伊藤博校注『万葉集―「新編国歌大観」準拠版 (上巻)』 桜井満訳注『万葉集(中)』旺文社文庫
■「人国山」が登場する歌 ・万葉集…2首
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