■ 熊野の説話 簡略版

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◆ 熊野の道にも百味


 『沙石集』巻第五(本)の六「学生ノ見ノ僻タル事」に、「熊野の道にも百味」というフレーズがあります。
 百味とは様々な味、様々な食べ物という意味ですが、「熊野の道にも百味」でどういう意味になるのか。

 (上略)塩売りが来て「塩をお買いください」と言う。
 寺の住持は「まことに塩は大切なものである。だから『熊野の道にも百味といって、あらゆる食べ物の香りと味の基本は塩にこそある」と言って、「塩を買おう」と言った。(下略)

 抜き出して現代語訳した箇所から判断すると、百味は様々な食べ物という意味ではなく、様々な味という意味のようです。
 「熊野詣の道中ではたくさんの種類の食べ物を食べることはできないけれども、それでも塩加減で様々な味にすることができる」ということでしょうか。

(てつ)

2005.8.1 UP

 ◆ 参考文献

『本宮町史 文化財編・古代中世史料編』

   

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