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◆ 『熊野道中記』(現代語訳2)湯浅〜印南


 『南紀徳川史』に収められている「熊野道中記」。

  1. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳1 若山〜湯浅
  2. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳2 湯浅〜印南
  3. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳3 印南〜芝村
  4. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳4 芝村〜伏拝
  5. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳5 伏拝〜本宮
  6. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳6 下り船
  7. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳7 新宮〜浜の宮
  8. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳8 浜の宮〜那智〜湯の峰
  9. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳9 浜の宮〜田辺
  10. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳10 新宮〜伊勢道
  11. 鳥居源之丞『熊野道中記』現代語訳11 熊野御幸定家記所載王子,果無越

 これは誤記かもと思う箇所は訂正しています。また訳せなかった箇所などもあります。お気づきの点などございましたら、ぜひご教示ください。ご教授を受けながら徐々によい訳文にしていきたいと考えています。メールフォームはこちら

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湯浅より 井関へ32町

   湯浅庄司の城跡がある。

  養源寺  法華宗往年の御殿跡である。

  広八幡  道の右。

  粂崎王子 広村の枝郷宇田村のはずれより3町程。左の山手に見える。

 宇田 中村 殿村 井関村

 

井関より 原谷まで2里1町

   5〜6町行って河の瀬川が雨天で急に水が出る

  津兼王子 井関村の道の左

  稲荷社  同村の中道より1町ほど左

  津の瀬王子 河の瀬村の入口から半町ほど右

  沓掛王子 河の瀬村のはずれ

  鹿背山  上下50町。
   盧主集  鹿が瀬に寝たる夜鹿の鳴を
    うかれけん妻のゆかりにせの山の名をたづねてや鹿も鳴くらん 増基法師

(訳)山の名を尋ねて鹿も鳴くのだろう。

原谷より 小松原まで1里26町(イに小松原へ2里、道成寺へ2里余り) 原80町という

  鍵掛王子 原谷村の道の左。

  馬留王子 同村の中道の左、はさまの王子ともいう。

  新熊野  同村のはずれ、槌王子森のはずれ。

  槌王子  萩原村入口の道より1町半ほど右の方。

  高家王子 同村の中道より1町ほど右。
       盛衰記に平惟盛が熊野へ落ち行く時に高家王子を伏し拝むとある。

 茨木村

  富安王子御旅所 下富安村入口より前の道の右の方。

  富安王子 善道寺王子ともいう。下富安村入口の道の右。
       鳥居の前をまっすぐに行けば小松原である。
       左の小川橋を渡って行けば道成寺である。

  道成寺  大門まで石段。大門に二王。
       額に黄檗高泉和尚の筆で天音山道成寺とある。
   本堂8間4面。本尊十一面觀音1丈2尺、内仏は1寸8分。
   脇立(日光月光四天王)、坐像釈迦8尺。本堂の内に清姫17歳の像がある。
   文武帝慶雲年中に創建。千年余の古刹である。
   紀州眞那古庄司の娘と奥州白河の僧安珍法師の800年に及ぶ縁起絵巻物を
   開いて見る。
   百銅が安珍塚堂前にある。室の枯木がある。鐘樓の礎。少し中ひくに水溜。
     毎年6月17〜18日会式開帳
   小松原へ行かない時はまっすぐ天田川堤へ上り下へ堤伝いに渡しへ行く由。

小松原より 印南まで3里

  海士王子 小松原村の入口の道から10町ほど左。

  王子  同村のはずれから1町半ほど右。宝の皇子ともいう。

 嶋村 薗村

  日高川  天田川とも。水源は和州十津川より出る。龍神の流である。
        さしのぼる日高の川も解けやらで氷をくだく紀路の旅人  正徹

(訳)日がさし昇っても日高川は解けない。紀伊路の旅人は氷を砕いて歩く。

  比井水崎 北塩屋の入口の道から右に遠く見える。

  鰹島  同浦から右に遠く見える。
   北塩屋南塩屋 堺橋がある。

  塩屋浦 夫木集 沖つ風塩屋の浦を吹くからにのぼりもやらぬ夕煙かな
                             第二の御子

(訳)沖の風が塩屋の浦を吹くと、夕方の食事の支度の煙も上にのぼらない。

   坂道小さ峠がある。

  塩屋王子 美人王子ともいう。
    千載集 思ふ事汲みて叶ふる神なれば塩屋に跡をたるゝなりけり
                           後二條内大臣

(訳)思っていることを汲んで叶えてくれる神であるから、塩屋に垂迹するのであったよ。

  御所の跡 塩屋王子の跡の続きにある。 (野島村)

  若一王子 上野村のはずれ道の右。

 上野村 続古今  熊野詣で侍りける時上野にて読み侍りける
      昔見し野原は里となりにけり数ぞふ民の程は知らねど 入道前太政大臣

(訳)昔見た野原が今は里となっていることだ。民の数は知らないが。

     夫木集 幾塩路ゆらの湊を漕出ぬ上野の鹿の声かすかなり 覚講法師

(訳)由良の湊を漕ぎ出した。上野の鹿の声がかすかに聞こえる。

 津井村 小川がある。

  叶王子 印南坂下の中道の左。

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2011.2.14 UP

 ◆ 参考サイト

ゆーちゃん(百姓生活と素人の郷土史)
 熊野道中記
  他にも熊野関連の資料の電子テキストがあります。

 
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