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◆ 弁慶産屋の楠跡(べんけいうぶやのくすあと)  三重県南牟婁郡紀宝町鮒田


 熊野別当(くまのべっとう。熊野三山の統轄者)の子とされる武蔵坊弁慶
 その生誕の地と伝えられる場所が三重県南牟婁郡紀宝町鮒田(ふなだ)にあり、そこには「弁慶産屋之楠」と刻まれた石碑が建てられています。

 弁慶が生まれたとされる屋敷の庭には大きな楠が生えていました。
 その楠は「弁慶産屋の楠」と呼ばれていましたが、1795年(寛政7年)に焼失してしまい、その後、1854年(嘉永7年)にその跡地に石碑が建てられ、弁慶生誕の伝説を伝えてきました。

 焼失時の楠の大きさは、幹周り13尋(約23.8m。1尋(ひろ)=約1.8m)であったそうです(ちなみに、現在、熊野で最も太い木が幹周り15.7mの引作の大楠 ) 。楠には大きな洞穴があって、そこで弁慶は生まれたという伝説もあるようです。

 弁慶温泉という看板がありました。温泉施設があるわけではなく、ホースから水が流れ出ているだけです。
 出ている水に触れてみたところ、温かくはなかったです。
 何かの成分が多く含まれているのか、それとも温度が25度以上なのか。詳しいことはわかりませんでした。

(てつ)

2003.11.18 UP

 ◆ 参考文献

中瀬喜陽『説話世界の熊野 弁慶の土壌』日本エディタースクール出版部

アクセス:JR新宮駅から車で10分
駐車スペースあり
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